平城京-15 東大寺ー3 二月堂・三月堂・四月堂(三味堂)
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平城京
東大寺伽藍配置図
正倉院から金堂(大仏殿)裏を通り東に進むと二月堂に出る。
大仏殿の北方、食堂跡と大湯屋を経て、緩やかな石畳に
古瓦を埋め込んだ土壁が裏参道を囲み 桜や梅、紅葉など
四季折々の風景が美しく古都・奈良の風情が最も感じられる
通称 二月堂裏参道と呼ばれる 中性院門前、
二月堂は旧暦2月「お水取り」が行われる事から付けられた
二月堂は平重衡の兵火(1180年)、三好・松永の戦い(1567年)
の2回の大火には焼け残ったとされているが、寛文7年(1667年)
お水取りの最中に失火で焼失し、2年後に再建されたのが
現在の建物である。
二月堂の舞台は京都清水寺同様「懸造り」になっています
二月堂・舞台の目の前にそびえるように立つ良弁杉。
良弁(りょうべん)とは 東大寺の初代住職である
「良弁僧正」のことです。
三月堂から見る二月堂
二月堂境内図
三月堂寄りの二月堂右側の石階段は 左側の登廊のように
屋根がついていない石段です。、二月堂の威容感ただよう
舞台を下から見上げながら上がることができます。また石段
の両脇には二月堂維持のために奉納したと思われる寄進者
の名前が刻まれた石碑が連なるように立てられています。
墓標の間に石灯籠や街灯が並び、東大境内でも二月堂で
しかお目にかかれない独特の空気を味わうことができます
石階段の一部には「唐草」や「亀甲」などの模様 、「青海波
(せいがいは波模様)」や「六角形(亀甲)」「唐草模様」など
の模様が刻まれています。
石階段を上った先の手水舎は豪華絢爛な手水舎です。
手水舎の天井には、木製の方位磁石が付けられています。
方位磁石には繊細な木彫りの龍が2体も彫られています。
手水舎の右脇には「龍美堂」と呼ばれるお茶屋が有ります
約70年前にはお堂が建っていた場所で お堂を茶屋に変更
された。店内には今も「大黒天像」が祀られています。
茶屋の前の階段を上がると 二月堂南面に入ります
南西角からも大仏殿の屋根が見えます
二月堂の舞台の上からは、わずかに堂内の最も外側(西局)
の様子を見ることが出来ます。二月堂の本尊は大小2体あり、
いずれも十一面観音である。1体は内陣中央に安置され、
「大観音」(おおがんのん)と呼ばれ、もう1体は厨子に納められ
通常は大観音の手前に安置されているもので、「小観音」
(こがんのん)と称される。絶対秘仏で写真も公開されていない
舞台の上には、多数の吊り燈籠が掛けられています
中央上には扁額が掛けられています
二月堂の舞台付近からは、大仏殿(左屋根)、生駒山、奈良
市街地周辺への大パノラマが広がります
舞台を直進すると屋根付きの登廊が有ります
幅は狭いが、お水取りではこの登廊を「参籠衆(
さんろうしゅう)」または「練行衆(れんぎょうしゅう)」と
呼ばれる僧たちが通る道でもあります。
階段を下り終えた所は左右に二月堂の食堂(じきどう)と
参籠所(さんろうしょ)が有ります
「閼伽井屋」とは「あかいや」と読みこれは修二会で使用する
「お香水(おこうずい)」が入っている「若狭井(わかさい)」
と呼ばれる井戸がある建物です。別名で「若狭井」とも呼ばれ
ます。若狭”の名前の由来とは、福井県小浜市「若狭神宮寺」
境内の閼伽井屋と、地下でつながっているとされていること
が由来となっています。重要文化財 閼伽井屋(あかいや)
修二会は本尊・十一面観音に罪を懺悔する行法で、752年、
良弁の高弟である実忠により始められた。以来1300年近く
途切れることなく行われており、不退の行法と言われる。
現在は本行が3月1日~14日までの2週間執り行われており、
特に毎夜7時頃、練行衆の足元を照らす明かりとして上げら
れる「お松明」が欄干で振られる様を 見学に多くの信者
参拝者が訪れる。二月堂に松明が灯る!春の始まりを
告げる行事「修二会(お水取り・お松明)」
出展
川村知行『東大寺I 古代』(日本の古寺美術6)、保育社、
「東大寺二月堂の秘仏十一面観音」『秘仏』毎日新聞社
『週刊朝日百科 日本の国宝52 奈良 東大寺2』、朝日新聞社
奈良国立博物館、東大寺、朝日新聞社編『東大寺のすべて
足立巻一、清水公照『東大寺』(古寺巡礼 奈良14)、淡交社、1980
山岸常人「東大寺二月堂の国宝指定の意義」『月刊文化財』507号、
「新指定の文化財」『月刊文化財』507号、2005
植田英介、川村知行『お水取り』(カラーブックス871)、保育社、
堀池春峰(著者代表)『東大寺お水取り 二月堂修二会の記録と』
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法華堂 (三月堂)
東大寺に残る数少ない奈良時代建築の一つであり、天平仏
の宝庫として知られる。創建当時は羂索堂(けんさくどう)
と呼ばれ、東大寺の前身寺院である金鐘寺(こんしゅじ)
の堂として建てられたもので、創建時期は天平12年(740年)
から同20年(748年)ごろと推定されている。不空羂索観音
を本尊として祀るためのお堂である。
旧暦3月に法華会(ほっけえ)が行われるようになり、
法華堂また三月堂ともよばれるようになった。
法華堂(三月堂)(国宝)
建物の北側(参道側から見て向かって左側)の、仏像が
安置されている寄棟造の武分を正堂(しょうどう)、
南側の入母屋造部分を礼堂(らいどう)と呼ぶ。
正堂は奈良時代の建築、礼堂は奈良時代にも存在したが、
現在あるものは鎌倉時代の正治元年(1199年)ごろ
(異説もある)に付加したものである。
堂内には本尊の不空羂索観音(ふくうけんじゃくかんのん)
立像、梵天・帝釈天立像、金剛力士・密迹力士(みっしゃくりきし)
立像、四天王立像の計9体の乾漆像(麻布を漆で貼り固めた
張り子状の像)と、塑造の執金剛神(しつこんごうしん)
立像を安置する(いずれも奈良時代)。
塑造月光菩薩立像 (国宝).
塑造執金剛神立像 法華堂(三月堂)安置(国宝)
塑造執金剛神立像(国宝)高さ104メートル。本尊不空羂索
観音の背後の厨子に北向きに安置される。右手に金剛杵
(こんごうしょ、仏敵を追い払う武器)を持ち、目を吊り上げて
威嚇する武神像である。長らく秘仏であったため、当初の
彩色がよく残る。執金剛神とは、仁王像を1体で表したもの。
本像は東大寺の開山(初代住職)良弁の念持仏と伝え、
平将門の伝説でも知られる、古来著名な像である。伝説に
よれば、平将門が東国で乱を起こした時、この像の髻
(もとどり、結髪)を結んでいる元結紐(もとゆいひも)の端が
蜂となって飛び去り、将門を刺して苦しめたという
乾漆不空羂索観音立像 法華堂(三月堂)安置(国宝)
奈良時代。高さ3.62メートル。三眼八臂(額に縦に第3の目が
あり、8本の腕を持つ)の観音像で、法華堂の本尊として内陣
中央の須弥壇上に安置されている。頭上の宝冠は、正面に
銀製の阿弥陀如来像を飾り、数多くの宝石や透かし彫りで
飾った華麗なもので、普段は近くで見ることはできないが、
奈良時代工芸の優品として知られる。
三昧堂(四月堂 左の二重屋根)開山堂(その右の宝形屋根)、
奥に大仏殿を望む(二月堂から見る)延宝9年(1681年)の
建立。寄棟造二重、本瓦葺き。本尊十一面観音立像(重文)、
阿弥陀如来坐像(重文)などを安置する。
東大寺四月堂は、東大寺の奥行き、風情を最も強く体感
できるエリアとして有名な二月堂や三月堂(法華堂)の前に
位置する「上院」エリアにあるごく小さなお堂です。
「三昧堂」の名前の由来は1021年(治安元年)に仁仙大法師
と助慶上人の2人が「普賢三昧会」を行う際に創建された
のが三昧堂であり、この「普賢三昧会」が4月に行われる為
四月堂とも呼ばれます。「法華三昧」とは法華経の経典に
基づいて「悟りの境地に至るための修法のこと」です。
悟りの境地に至るために法華経の経典をひたすら読経する
修法になります。
三昧堂は一般的に四月堂とも呼ばれ、かつては普賢菩薩像
を本尊としていたことから普賢堂とも呼ばれていました。
『東大寺要録』によれば、1021年に仁仙大法師と助慶上人が
創建し、旧暦の四月に法華三昧行を行ったとされています。
現在のお堂は1681年の再建で翌年1682年から阿弥陀如来像
を本尊としています。さらに明治36年から千手観音像を本尊
にしています。
小さなお堂で拝観料は無料です
堂内に上れば正面に千手観音が安置されています。
千手観音菩薩立像【重要文化財】平安時代 像高 266.5㎝
御本尊の右側にはお厨子の中に入った普賢菩薩が安置
されています。 35cm程の小さな普賢菩薩さまです。
御朱印も頂けます
出展
足立巻一・清水公照 『古寺巡礼奈良14 東大寺』、
川村知行 『東大寺I (古代)』、(日本の古寺美術6)保育社、
浅井和春・浅井京子 『東大寺II (中世以降保育社、1986
『週刊朝日百科 日本の国宝』51 - 53号(東大寺1 - 3、
奈良国立博物館、東大寺、朝日新聞社編 『東大寺のすべて
東大寺ウェブサイト
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