京都 栂尾 高山寺
TVの歌番組で久しぶりにデューク・エイセスの「女ひとり」
が流れていた。1番の歌詞に出てくる三千院は昨年訪れた
ので 歌詞2番の「高山寺」を6年ぶりに拝観する事にした。
バスは一時間に2本しかないので 近くの西明寺・神護寺
も計画に入れた行程を考えた。それでも時間が余れば
3番の「京都嵐山大覚寺」も行ってみようと・・・・・
高山寺は3度目の拝観で事前調査無しで軽い気持ちで尋ねた。
女ひとり/デューク・エイセス
https://www.nicovideo.jp/watch/sm22493222
(1) 京都 大原 三千院
恋に疲れた 女が一人
結城(ユウキ)に塩瀬の 素描の帯が
池の水面に 揺れていた
京都 大原 三千院
恋に疲れた 女が一人
(2)京都 栂尾(トガノオ) 高山寺
恋に疲れた 女が一人
大島紬(ツムギ)に つづれの帯が
影を落とした 石畳
京都 栂尾 高山寺
恋に疲れた 女が一人
JRバス京都 栂尾・高雄・京北線「栂ノ尾・周山」行で約55分
清滝川に沿って、高山寺・西明寺・神護寺を歩く京都西北の
山間地、栂尾(とがのお)・槇尾(まきのお)・高雄(たかお)
を合わせて、三尾といいます。
高山寺は宝亀5年(774年)に光仁天皇の勅願によって華厳宗寺院
として開創され、神願寺都賀尾坊と称したと伝えられている。
弘仁5年(814年)には度賀尾十無尽院に改称、また、平安時代
初期には天台宗の寺院となり、度賀尾寺(とがのおじ)と改称
されたといわれている。その後、一時荒廃したようであるが、
平安時代末期には文覚によって再興されたという。建永元年
(1206年)に後鳥羽上皇の院宣により、華厳宗復興の道場として
明恵上人に与えられ、高山寺と称するようになった。
バスの終点「栂尾」駐車場
駐車場から少し戻り「裏参道」から入山した
だが参道を登ると過去に来た雰囲気となぜか違う。静寂でなく
重機のエンジン音が聞こえる。参道左側は大木が倒れ参道も
山道になっている。
急いで「スマホ」で高山寺のホームページ を見ると最初に
書かれていたのが「うそ」と叫びたくなるような挨拶文だった。
謹啓 皆様には平素より当山への温かいご理解とご支援ご協力を
賜り、厚く感謝申し上げます。 平成30年9月4日の台風21号
は、各地で多くの被害をもたらしました。 当山におきましても、
仏像等の宝物や国宝 石水院は無事であったものの、樹齢100年
以上の大木を含む200本以上の倒木、金堂・開山堂・仏足石の
損壊石垣や地盤の崩落等の甚大な被害を受け、今なお復旧が
困難な状況です。 参拝できるのは、被害の無かった
石水院など限定的な状況となっています。
急ぎ足で 砂利道の「裏参道」で石水院の横までたどり着くと
参道は大変な事になっている。そこで通行止めになっていた。
境内図
右の石水院上がる石段は 掃除されていて変わらなかった。
この石水院には国宝に指定されている、有名な伝鳥羽僧正作の
「鳥獣戯画」があります。残念ながら、見ることができるのは
レプリカです。11メートルにも及ぶ長い絵巻物ですが、これは
高山寺が焼き払われた後、後年の高山寺の人々が修復し、つなぎ
直されたものです。現在の石水院は1888年にこの場所に移されて
きたものです。旧石水院の跡は現在でも見ることができますが、
廃墟のように荒れ果てていて見るも無惨な姿をさらしています。
石水院には「壁」と呼べるものも「雨戸」と呼べるものもありません。
一番外側の部屋にあたる場所の中央には、「善哉童子」の
小さな木彫りの像が置かれています。小さな手を合わせている
この像は、いつ見ても健気で言葉に言えない感動を覚えます
高山寺 石水院 山門にて
玄関書院入口にて拝観料800円と御朱印料を納め靴を脱ぎ中へ
石水院の建物に入りました。受付がある書院と石水院は渡り
廊下でつながっています。渡り廊下の先には「善財童子」が
石水院の入り口には後鳥羽上皇の勅額が掛けられています
石水院 廂の間 石水院の西正面。かつて春日・住吉明神の
拝殿であったところで、正面には神殿構の板扉が残る。
欄間に富岡鉄斎筆「石水院」の横額がかかる。
鉄斎は明治期の住職土宜法龍と親交があり、最晩年を高山寺に
遊んだ。落板敷の中央に、今は小さな善財童子(ぜんざいどうじ)
像が置かれている。善財童子とは法を求めて旅をした菩薩。
教法にとらわず純粋に修業した、明恵上人の生き方に通じる
ところがあります。廂の間は蔀戸などを使いながら、間として
の区切りが明確ではなく、ゆとりある空間になっています。
その中心に童子像がおかれ、何とも言えない雰囲気となって
います。華厳経(けごんきょう)にその求法の旅が語られる
善財童子を明恵は敬愛し、住房には善財五十五善知識の絵を
掛け善財童子の木像を置いたという。
吊り上げの蔀戸(しとみど)菱格子戸、本蟇股(かえるまた)
によって、内外の境界はあいまいにされ、深い軒が生む翳りの
先に光があふれる。 柔和な顔立ち、お団子ヘアが洒落乙
石水院には鳥獣人物戯画のレプリカが展示されています
擬人化された兎や蛙がユーモラスに描かれた作品は絵巻物では
あるが、詞書はないので、最古の漫画とも言われている。
高山寺を代表する宝物である。現状は甲乙丙丁4巻からなる。
甲巻は擬人化された動物を描き、甲巻が白眉とされ、動物
たちの遊戯を躍動感あふれる筆致で描く。
甲巻 巻頭 谷川で水遊びをする兎、猿、鹿を描く。
左に倒れた蛙を描き、右に下手人の猿を追う蛙と兎を描く
兎と蛙が猿を追う
仰向けに倒れた蛙の騒ぎに狐もよってくる。
崖の上から鼻をつまんで飛び込む兎
乙巻は実在・空想上を合わせた動物図譜となっている。
甲巻では擬人化された動物が描かれていたのに対し、乙巻では
実在・空想上の動物が写生的に描かれる。
獅子を描いた部分。左に見えるのは青龍である。
裹頭(かとう)で頭と顔を覆った法師たち。
曲げ物の上で楽しげに舞う侏儒。
丙巻は前半が人間風俗画、後半が動物戯画、
丙丁巻は鎌倉時代の制作と考えられる。鳥羽僧正覚猷の筆と
伝えるが、他にも絵仏師定智、義清阿闍梨などの名前が指摘され
ている。いずれも確証はなく作者未詳である。天台僧の「をこ絵」
(即興的な戯画)の伝統に連なるものであろうと考えられている。
拝観を終えて御朱印帳をいただく
石水院の門の横、参道を隔てて西側には竹製の柵に囲まれた
「茶畑」があり、そばには「日本最古之茶園」と書かれた
石柱の標識が立っている
鎌倉時代初期に栄西禅師が宋から茶種をもって帰国し、明恵上人に贈った。明恵上人はこれを栂尾山に植え、その後、宇治その他の土地に移し植えられたという。以来、栂尾は茶の発祥地とされ、鎌倉時代後期~室町時代には日本第一の産地となり、毎年天皇にも献上されていたといわれている。中世以来、栂尾の茶を本茶、それ以外を非茶と呼ぶ。「日本最古之茶園」碑が立つ現在の茶園は、もと高山寺の中心的僧房十無尽院(じゅうむじんいん)があった場所と考えられている。鎌倉時代後期から南北朝時代に「闘茶」という遊びが出てくるが、この遊びは栂尾産のお茶を「本茶」、それ以外は「異茶」として、「本茶」を当てるゲームなのだ。「きき酒」ならぬ「きき茶」のようなもんだ。
茶室「遺香庵」
明恵上人700年遠忌に際し当時の住職土宜覚了は境内の整備に
力を尽した。その一環として、昭和6年(1931)に建立された
のが茶室遺香庵である
今回拝観できたのは ここまでだった
森林生い茂る中に佇む金堂や開山堂の姿を見れないのは残念です
前回来た時の写真と高山寺がHPで公開している現在の状況を
比べてみます。
開山堂 「石水院」横の参道を上がると、参道右手に聖観音像、
その東側に「開山堂」が建っている。この場所には明恵上人晩年
の頃の草庵禅堂院があった跡と伝えられており、堂内には「明恵
上人坐像」が安置されているようである。
3年前の開山堂
現在の開山堂
「開山堂」の上には明恵上人の「御廟」がある。「御廟」
には明恵上人が詠んだ歌『山のはにわれも入りなむ月も入れ
夜な夜なごとにまた友とせむ』が書かれた碑が立てられている
3年前
現在
仏足石:「明恵上人御廟」から西側に一寸進むと「仏足石」
がある。釈の足跡をかたどり礼拝の対象としたもので、千輻
輪宝(せんぷくりんぽう)、金剛杵(こんごうしょ)、双魚紋
(そうぎょもん)などの紋様をもつ。近世の模刻ながら、釈尊に
愛慕の情をよせた明恵を偲ぶことができる。
3年前
現在
境内には「仏足石参道」の石碑が2基ある。
「仏足石」の前を通り、木の根の絡んだ狭い道を西の方へ
上がると「金堂(本堂)」に着く
3年前
現在
高山寺の最も奥にあるのが金堂です。現存の「金堂」は寛永
11年(1634年)に仁和寺から移し復興されたものといわれてお
り、本尊の釈迦如来像が安置されている。華やかな感じのする
「石水院」とは異なり、「金堂」は平凡な造りのように見え、
その規模も特別大きいものではない。周囲の環境のせいか静寂
そのものであり、何となく裏寂しく、世界遺産に登録されて
いる寺の本堂という感じがしない。 3年前
現在の金堂
表参道入口 表参道石垣
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